2020/08/23 12:14


沖縄本島北部の山原の森。
僕は北海道の江別で生まれて、5歳の時に家族で沖縄の辺土名という港のある街に移住しました。
その辺土名の公民館の裏の小さな道から山へ入り児童の脚でも2時間もしないうちに森林公園に着きます。
道すがら野生のシークヮーサーで喉を潤して、時にアオダイショウやシリケンイモリに遭遇して歩く山道。
何より、高温多湿な環境独特の緑と土の匂いがとても印象に残っています。
僕の現在扱っている三線の棹は、どちらもその山原の森で育ったユシ木。和名ではイスノキと呼ばれ、日本の中でも静岡以西に生育していて。その密度は国産木材の硬さと重さの話になると必ず上位三番には入るほどだと聞いています。
これは生育条件があるのでしょうけど、同じようにユシ木でもスカスカな軽い材も多く、色の濃淡も密度に比例して軽ければ薄く、重いほど濃い色をしています。
そして材が密で、濃い色ほど三線にした際に伸びのある音が得られます。
僕が初めて三線を手に入れたのは30年前ですが、その当時はまだ山原のユシ木は比較的手に入りやすく、値段も手頃でした。
そういうこともあって、僕はずっと山原のユシ木の三線を弾いています。
今から27年前の1993年。山原の森に大国林道が開通しました。
その際に出た三線に好適な木材は、森林組合を経て職人に渡ったりしました。
それ以外はフローリングになったりします、なにせ硬く美しい材なので。素敵な家ができるでしょうけど、僕からすると勿体無く感じて三線にしてやりたいと思ってしまうのです。
この三線屋 "AMANE" に並ぶ三線もそうです。
僕が十代の頃からお世話になってる職人さんが隠し持っていた棹を、縁があって僕の手に入れることができました。
山原の森の世界自然遺産への登録を目指しているようですので、これから新たに伐採するのは難しいでしょう。
密で色濃い山原のユシ木は、すでに八重山黒木と並ぶ幻の材となってきています。
メンテナンスもあり、希少価値も年々増していきますので。年々少しづつ値上げする予定です。


そんな私が丹精込めて作った音楽はこちらで!↓

Bandcamp

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それからBASEでは沖縄の職人さんたちと協働で作った三線↓

BASE

私は家宝級と言っていますが、アート関係の友人はこの三線を見て。

『国宝になるね!』と。


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