2020/08/25 11:36

十代の頃、その都度様々な音楽にはまって。ある時はレゲエバンドで歌ってみたり。
パンク好きで9ホールの編み上げブーツ(所沢の西武で買った)で中学に通ったり。
タバコ咥えてブルースセッションをしたり。レッチリのコピーバンドでスラップベース弾いたり。
かと思えば、冬には黒のハイネックを着てサティーやライヒを聴いてインテリぶって。
ガムラン聴きたくてバリに行ったり。
当時は着る服も振る舞いも、その時にはまった音楽を模範としていきがっていたなぁと思います。
さて、ステレオサンシンというパフォーマンスを始めたのは2002年の9月。
仲の良いアーティストたちと沖縄のバーGolden night clubと山原でのレイブ。それから青山のクラブBlueでした。
僕が今もメインにしている三線の天にコルグの振動マイクをつけて、そこからBOSSのDD5に直結。
DD5は三線の音を飛ばすというよりは、好きだったガムランのような音の連なり、重なりを表現したくて始めたパフォーマンスでした。
周りからは三線のダブとかジャーマンロックとか言われましたが、僕自身はあくまでガムランの多重層を一人で演奏するための工夫でした。
当時良くみた三線のエレキ化の工法といえば、皮に振動マイクを取り付ける物でしたが、これでは薄っぺらい音しかしません。
ギターでもそうですが、弦楽器は頭に楽器全体の振動が集まって、深い音がします。
そこで天に取り付けるわけですが。これだと当然、棹をさすったり手が当たる音までアンプから出てきてしまう。
でも僕はそれを利用してビートを組んだりするのです。
単に伝統だから受け継ぐのではなく、現在のテクノロジーや個人的なアイデアで新しい事を試し続ける。
それが100年後の伝統になる。
この僕個人の”新しい試み”は、もちろん適した三線あってこそ。
それが僕のプロデュースする三線の基準です。
振動マイクを通しても力強い音をキープするため、棹の素材はしっかり密度のある黒木かユシ木。
その材の最高の音のため、塗りをしないで仕上げる。
塗ってしまえばヒビも節目も色も見た目はごまかせる。それをしないからたくさんはできません。
こうしてできた三線だけをAMANE shopに並べています。
ここまで読んでいただいて、ステレオサンシンてところで何よ?となっていると思います。
どうぞこのデモンストレーション Featuring 密なユシ 動画をご覧くださいませ。


↓台湾のSpring Screamでステレオサンシン。




Bandcamp

全曲通しで無料視聴の上、お買い上げいただくと嬉しいです!↑


それからBASEでは沖縄の職人さんたちと協働で作った三線↓

BASE

私は家宝級と言っていますが、アート関係の友人はこの三線を見て。

『国宝になるね!』と。


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