2020/08/29 15:10

インストゥルメンタルという切り口で探す場合、なかなか三線の素敵な音楽に出会えないが、数少ないなかでRyukyus undergroundやHarikuyamaku dub, Churashima navigator は好きだ。
彼らも歌物リミックスが多いので、厳密にはインストゥルメンタルとは言えないけれど、あの音作りは声も楽器として捉えた在り方なので、僕はインストゥルメンタルに数えている。
その土地の音楽を四つ打ちにすればクラブミュージックになる。どこの誰でもクラブミュージックの表現者として、それの中心地になれるんだ。
それがクラブカルチャーの本質であって、一番の素晴らしい魅力だ。
僕のやり方は、三線の楽器全体の振動をディレイペダルでリズミックなレイヤーを作る。
それから音数の多さと音量に比例してフィードバックのピークが来て、シンギングリンの豊かな倍音のドローンを浴びる。
その音自体が視聴者のガンマ波とベータ波を消して、アルファ波やシータ波に脳波を変化させる。そうすると主観的には天井が高く感じる。空間認識も自分の脳の状態次第という事だ。
人間はよく何者かに乗っ取られる。
それが他人から押し付けられた思想だったり、霊の仕業だったりもするけど、一番多いのは自分自身のマインドだ。
僕自身それを振り払う時、三線をディレイにつなげる。
弦を弾いた音が繰り返されて自動的にリズムが産まれる。それをしばらく反復してわざとたまにタイミングをずらす。
すると新しいタイミングで反復が産まれる。
それに呼応して筋肉反射だけで演奏できるようにしていく。
どんどん頭が休まり、マインドはただ只聴いている。弾いているのは脳以外の筋肉だ。
以前、沖縄から東京に2晩で3つライブを入れて、寝ずに飲んでやってたら、最後の演奏中に完全に寝落ちしたことがあった。
演奏の後。友人はこれまでで一番良い演奏だったと喜んでいた。
僕が覚えているのは、暗闇の中三線の音が聴こえて。あぁ、これは気持ちが良いなぁ。誰が弾いてるんだろう。あっ、自分だっ!。と我に帰って弾き続けた事。
あの時の録音を聴いてみても、途切れなく一息に即興演奏していた。
僕にとってのインストゥルメンタルの即興演奏とはそういうものなんだ。
體が反応で弾いて、精神はそれを聴いて喜んでいる。


Bandcamp

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それからBASEでは沖縄の職人さんたちと協働で作った三線↓

BASE

私は家宝級と言っていますが、アート関係の友人はこの三線を見て。

『国宝になるね!』と。


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